いまの季節、ファッションに疎く半袖と長袖を直感でしか選ぶことのできない私は、
部屋の窓を少しだけ開けて、布団に背中から飛び込む。
「背中の傷は剣士の恥」なので、背中を預けられるのはチームメイトと布団だけだと思う。
23時ごろ、仰向けになり目を閉じて、
今日あったことを振り返り、研究のアイデアなどをちまちま考えるこの時間がとても好きだ。
思いついたアイデアや明日やるべき事柄は、もうメモをする気力がないため、ボイスメモに録音しておく。
しゃべっているときに目が覚めてきてパソコンに向かってしまうことも稀にある。
このブログも窓の外から聞こえる追い焚き完了を告げる電子音とともに収録された音声から作成してみた。
選んだテーマは「サッカーとは」。
冒頭、鼻につく文章を書いてみたのは、小説が好きなのと、
いつかエッセイを書いてみたいなと密かな野望を秘めているからです。
すみませんでした。
最近、ふと感じるのは、
研究活動を始めてから色んな分野の「作品」にすごい興味が出てきたなぁということです。
小説も大学院に進学してからですし、そのほかにもラジオがそうかもしれません。
YouTubeやTikTok、Instagramなど視覚で情報を得るご時世の中で、
ラジオは聴覚だけを使い基本的に頭の中で映像を描きながらほくそ笑んだり、共感したりする、のが楽しいですね。
小説も文字だけで情報を取り入れて、頭の中で映像化しながら物語を読み進めていきます。
よくわからない表現に出会ったときは、
正解を探すのではなくて自分なりの解釈で頭の中の映像を創造していくのが小説の醍醐味でもありますね。
これ、本を読んだり勉強するのが苦手な学生と話すときによく使ってます。
「ペン取って」と言われて「ペンと紙」が必要だなと創造できる人になりたくない?って。
ここまでもちょっとカッコつけて文章を書いている日高が、
みなさんの脳内にちらついて鬱陶しいですよね。すみません。
今回のテーマ「サッカー」について自由にブログを書くにあたって、
自分の好きなモノを紹介したのは、自分の中での「サッカー」を考えるヒントになったからです。
というのも、サッカーも1つの「作品」だとぼくは考えています。
もっといえば、PHOENIXというサッカーチームが「作品」だと思ってます。
ぼくはPHOENIXの「作品づくり」に携わっているし、そこにサッカーをすることの本質を見出して取り組んでいます。
PHOENIXという「作品づくり」の過程にこそ、「自分」という傑作品を作るためのすべてが詰まっていると思ってます!
論文を執筆するときもそうですが、何か作品となるものを作っていく過程では、
自分の弱さと向き合わざるを得ないし、人に頼らざるを得ないし、
時間をかけてコツコツやらなければならないし、相手のためにより良いものを提供しなければならないし、
自分の強みを理解して表現しなければなりません。
ぼくは作った人の人間性が強く感じられる作品が本物だと思ってます。
作品を作る人の人間性が滲み出て、その作品で新しい次元に連れてってくれるものが本物だと思ってます。
小説も音楽もアニメも研究も漫才やコントも、すべての作品がそうです。
ぼくはチーム全員の人間性が表現されるPHOENIXを作っていきたいと思ってます。
そしてPHOENIXを応援してくれる方々が、PHOENIXという作品に感動して、
一歩踏み出してみようと感じてもらえるようにと思っています。
うまい人だけが目立つチームでは中途半端な作品にしかなりません。
1部昇格はできません。
絵本「ぐりとぐら」のように、愛され続けている作品にはなれません。
あれずっと本屋さんで売られていてスゴいですよね。
PHOENIXのユニ着てますね。
ですが、昨シーズンは「ぐりとぐら」にはなれませんでした。
本当に悔しい思いをしました。
DFが最もやってはいけない失点を大量にしてしまい、チームの足を引っ張ってしまいました。
さらに、今シーズン入るにあたって、一緒にディフェンスを組んでいた大好きな先輩2人が退団してしまい、
もう一緒に闘う機会がなくなってしまったことにも悔しい思いをしました。
PHOENIXを作っていくことにもっと本気にならないといけないと強く感じさせられるシーズンとなりました。
今シーズンは、背番号も20番に変更し、副キャプテンをやらせてもらってます。
背番号20番は、退団してしまった選手の番号です。
昨シーズンの悔しさを絶対に忘れないようにと決心して付けています。
副キャプテンとして、PHOENIXのチーム作りに中心的に携わっていきたいという想いで担当させてもらいました。
まだまだ全然足りないし、直近の大事な試合では自分のミスで2失点もしました。
もっともっと死ぬ気でゴールを守らなくては強く責任を感じます。
チームを作っていく過程で、やはり自分が自分の人間性を表現できないといけないし、
自分の武器を作っていかなければなりません。
自己肯定感が大事とかよく言われたりしますが、
自己肯定感は自然とつくものではなくて、自分でつけるものだと思ってます。
まだ、武器とまで呼べなくてもそれが自分の武器になると思って、
努力して努力して努力した先に、やっと武器だと自分で表現することができ、周りからも認められるようになります。
そのためには、やっぱり何か「作品づくり」に取り組まないといけないんだと思います。
たまたまサッカーをやっていてPHOENIXというチームに巡り合うことができたので、
自分の弱さがこれでもかと思うほど見えてきますし、逆に成長すべきところも見えてきます。
こんな感じで、PHOENIXという「作品づくり」が自分を変えることに繋がると信じてます。
こうやって、椅子に座って文章を書くときは、内省することができますが、
この思いをいつも維持して取り組むことがぼくのいまの課題です。
そのためには、1人では解決できないからチームのみんなと取り組んでいきます。
PHOENIXの掲げているVALUEは、
作品づくりのために必要であり、自分を表現するために必要な要素となっているなと改めて感じます。
Proactive 個性通りのリーダーシップを発揮すること
Encourage 常に最善を尽くす
Accept 紳士的な姿勢を貫く
Creative 個と個が協和する
Enjoy どんな状況も楽しむ
自らやってみること、諦めずに続けること、人に尋ねること、相乗効果を生み出すこと、
我慢の連続ではなく楽しむこと、これらすべてを経験することができるのがPHOENIXです。
このブログも1つの作品ですが、考えすぎて梶間さんから設けられた期限を過ぎてしました。
まだまだ全然ぼくは「ぐりとぐら」になれない「ぐず」ですね。
次は、1993年組で2020シーズンにはPHOENIXのぐりとぐらとして、
3部優勝を果たしたCBの相方であるれいやにパスしたいと思います。